家で練習するか、カラオケボックスに行くか

継続は力なり、でもそれは継続できる環境があってこそ

どのような楽器をやるにしても、そして楽器ではなくスポーツなどでも、継続して取り組むことは重要なことです。

バイオリンももちろんその一つで、ある1曲を舞台で弾くために何度も繰り返して練習したり、あるいはその曲以外に、基礎を身につけるための反復練習を繰り返さなければできません。

もしあなたの身の回りに、バイオリンをスラスラ弾ける人がいたり、もしくはあなたがその人に憧れてバイオリンを始めようとしていたらどうでしょうか。彼、もしくは彼女もこれまでに反復練習を積んできたのだと思います。もちろん、現在でも真剣に練習に取り組んでいることでしょう。

このように、バイオリンを弾けるようになるためには日常的に練習することが重要だと私は思います。ただし、これは気概だけではなかなか難しく、環境面も整っている必要があります。

環境面とは音を出せる場所もそうですし、家族の理解もあります。
この点では、防音マンションに一人で住んでいることが理想ですが、なかなかそうも行きません。

どこで練習するか?

自宅に防音室があったり、一戸建てに住んでいて、かつ家族に気兼ねく練習できる時間帯があれば、それに越したことはありません。非常に恵まれている環境です。
一戸建ての場合、近隣住民の理解にもよりますが夜の8時ぐらいまでなら練習をしても大丈夫ではないかと思います。
もちろん窓は閉め、加えて雨戸も閉めればより確実です。細かいことですが、窓からなるべく遠い場所、つまり部屋の真ん中付近で練習するのも多少の効果があります。

マンションの場合は、コンクリート造の建物だったとしても、よほど遮音性にこだわり、楽器可としている物件でない限りは、バイオリンの練習が隣人トラブルを招くリスクがあります。

コンクリートの遮音性はかなり優れていて、かつバイオリンの音域はこのページに書いたように高い音なので、コンクリートを抜けにくいのです。しかし、マンションの場合は、隣がすぐ近くなので窓から音が回り込みます。

このため、マンションの場合は楽器の練習は注意が必要です。明確に禁止されている場合もありますので、賃貸契約や分譲購入時の契約内容をよく確認する必要があります。

家でバイオリンの生音を出すことができない場合は、選択肢としては、

  • 消音器をつけて家で練習する
  • カラオケボックスなどに行って練習する

のどちらかになります。

消音器を使うと弾き心地が生の音の場合と変わってしまうので、できれば後者を選びたいところですが、金銭的な問題もあります。
また、出かけなければ弾けないとなると、やる気のみなぎっている最初の頃は良くても、だんだんと億劫になって練習量が減ってしまうものです。これは怠慢と言えるかもしれませんが、多くの方がこうなってしまうのを見てきました。

また、カラオケボックスについては、遠い昔は歌う目的以外での使用を禁じらていたこともありましたが、今ではほぼ全てのカラオケボックスで楽器の使用がOKとなっています。バイオリン以上に練習場所に困る、金管楽器やサックスなどを練習している方を時々見かけます。

「選択肢はどちらか」と言いながらも、これらの合わせ技で練習に取り組むのが現実的だと思います。
消音器については、弾き心地の自然さを優先するのか、それとも消音性能を優先するのかで選ぶべきものが違います。次のページでいくつか紹介したいと思います。

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