<譜例>ブラームス 交響曲第1番 ① (第1楽章より) 

 今回は、ブラームスの交響曲第1番から、譜例を取り上げます。
先日、アマチュアオーケストラのエキストラでこの曲を弾いてきました。
譜面だけで言うとほかのブラームスの交響曲よりは易しいように思いますが、それでも一部弾きにくいところはありますよね。
※易しいといってもフラット系やハ長調は弾きにくい、というのは、ありますね。

 さて、譜例のひとつ目は、曲が始まってすぐの部分です。

フィンガリング案はこちらです、こんな風に弾いてきました。

 ①~②の部分についてです。
Aの後から、ソとミが続き、一気に駆け上がるところです。
無計画に弾くとポジション移動が煩雑になりがちですが、開放弦を弾いているうちに3ポジでとり、書き込んだ位置で6ポジに上がる方法がよいと思います。
音が上がる前の部分をSulGで弾く方法もありますが、個人的にはそこまでこだわらなくても。。。と思います。

 ③の部分については、周りを見ると、かなりA線で弾いている方が多かったように思います。自分はE線3POSに降りました。
ここは、どちらでもよいと思います。また、パート内での弾き方がいろいろあったほうが(違っていた方が)、移弦のタイミングで音色が変わりすぎなくてよいと思います。

 譜例のふたつめは、こちらです。

 重音が何度か出てきて、練習記号CをまたぐところでCesが出てくるせいか、とたんに音程が取りにくくなりますね。
私の案はこちらです。

 ④の部分は、好みですが、1ポジにこだわらないほうが重音を弾きやすいように思います。比較的太い中指が使えるというメリットもあります。。

 ⑤については、Es-Esの重音の後、思ったより時間に余裕があるので、あわてずにGesを2で取ります。
このときの、2を軸に、Ges-As-Bを、2、3、4で取ることになり、この上で、4のばしでCesを取るように考えるのがいいと思います。
ポジション移動したあとのGesを1で取ることも考えられますが、4のばし等を使わないでよい反面、若干、左手が窮屈になるように思います(特に男性の場合)。
また、その後の下降音形は、かっちりポジション移動をすることを心がけましょう。

 まだまだ書きたいところはありますが、長くなってきてしまったので、次回に続きます。

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